バッジテスト実技編(1級)

2018年

11月

08日

段階練習33.フルシート

 フルシート(1回捻り腰落ち)の導入には、「1回捻り跳び+腰落ち」とする指導者と、「1/2捻り腹落ち+1/2捻り腰落ち」とする指導者がいます。両者の違いは軸の角度にあります。軸を垂直にしたのが前者で、後者は軸をやや傾けて行います。また、フルシートも2級のローラーも1回捻り腰落ちです。水平近くまで軸を傾けて行うのがローラーです。

 軸の傾きはおいておくとすると、この種目の運動は①「体軸回りの1回捻り」、②「下半身の左右軸回り後方1/4回転+腕の前後軸回り1/2回転」です。①は段階練習21の「1回捻り跳び」で経験済みで、②は段階練習4「腰落ち」で経験済みですのでそれを1回の跳躍中に連続して行えば完成です。

 2級のところでも書きましたが、①の時には骨盤をスイングすることも重要ですし、②の動作は回転の減速を伴う運動ですので、早く行うと回転が止まってしまいます。焦らず我慢することもここでは必要です。でも、それはローラーで経験済みですので、難しい種目ですが、この段階になると新たに経験することは少ない種目です。

 

 

 

2018年

11月

15日

段階練習34.1級 1-4

 段階練習34は、「フルシート-スイブル-1/2捻り立つ-開脚跳び」です。

どの組み合わせも初出のようですが、「フルシート-スイブル」は「1/2捻り腰落ち-スイブル」同様、「フルシート」がきちんとできていれば、「腰落ち-スイブル」と変わりありませんので、「フルシート」が完成していれば、できるはずです。もしできないのでしたら、捻りが不完全に終わっているとか、捻りを停止していないなど、捻りのコントロールが不十分の場合です。

 つづく「スイブル-1/2捻り立つ」も一見初めての経験のように思えますが、「腰落ちからの1/2捻り立つ」というのは、「スイブルの途中で立つ」ことであり、一般的にはスイブルを練習する前に練習する種目です。つまり、「スイブル」ができる状態ならできる技です。問題はその前のスイブルがきちんと完成しているか、だけです。

 同様に、「1/2捻り立つ-開脚跳び」もきちんと立てればできるはずですので、問題ないはずです。

 ここで問題なのは、「1回捻り-1/2捻り-1/2捻り」と捻りが3つ続くことですので、捻りをきちんとコントロールできることが大事であり、ここで新たに経験するのは捻りを伴う跳躍を経験することです。同様なことを行うスポーツには、器械体操やフィギュアスケートがありますし、サッカーのドリブルなどでも類似の運動を行いますので、ここで、捻りの連続を経験しておくことは非常に重要です。

 

2018年

11月

26日

段階練習35.1/2捻り腹落ち

 段階練習33「1回ひねり腰落ち(フルシート)」で説明したように、段階練習35の「1/2捻り腹落ち」は、フルシートの1部としても考えられます。本来ならフルシートより簡単な種目なので、フルシートよりも先に練習をしても良さそうですが、腹落ちは恐怖感が強い種目ですので、恐怖感が少ないフルシートより後に練習します。ただし、成人向けの段階練習では1/2ひねり腹落ちの方が先になっていますので、前後はそれほど重要ではないのか杜れません。

 1/2捻り腹落ちの運動としては、「体軸回りの1/2捻り+重心を中心とした左右軸回り前方1/4回転」です。

 「フルシート」や「1/2捻り腰落ち」も「体軸回りの捻りと左右軸回りの1/4回転」を行いますが、これらは体軸(上半身の軸)を原則として垂直のままに維持し、左右軸回りの上半身の回転が発生していません。つまり「1/2捻り腹落ち」では「体軸と左右軸の2つの軸回りの回転の組み合わせ」を初めて行う種目です。

 このような「体軸と左右軸の2つの軸回りの回転の組み合わせ」運動は、柔道のような組み手をするような格闘技でよく使われますので、トランポリンを利用して安全に経験しておくことは重要です。

 

2018年

12月

07日

段階練習36.ターンテーブル①(概要)

 ターンテーブルとは、腹落ちから1/2横まわり腹落ちです。横まわりというのは前後軸回りの回転運動を意味しています。横まわりとはマット運動の側転などと同じ種類の運動です。なお、トランポリン競技では、側転については難度がつかないことになっているため、側転の練習することはありません。側転を行うとトランポリンから飛び出しやすく危険性が高いためだと思われます。

 段階練習36のターンテーブルは身体を水平にしているため側転ではなく横まわりと呼ばれています。今まで体軸回りの捻りと、左右軸回りの宙返りでは行いましたが、段階練習36で初めて前後軸回りの回転運動を経験することになります。

 なお、ターンテーブルの運動は、①「肩を中心とした腕の前方1/2回転+大腿の後方3/8回転+下腿の前方3/8回転」、②「重心を中心とした前後軸回り1/2回転」、③「肩を中心とした腕の後方1/2回転+大腿の前方3/8回転+下腿の後方3/8回転」に分解できます。

 

 次回から各運動について解説していきます。

 

2018年

12月

22日

段階練習36.ターンテーブル②(腕と脚の運動)

 ターンテーブルの①「肩を中心とした腕の前方1/2回転+大腿の後方3/8回転+下腿の前方3/8回転」と③「肩を中心とした腕の後方1/2回転+大腿の前方3/8回転+下腿の後方3/8回転」は基本的に段階練習3「抱え跳び」の運動を身体を水平にして行っているだけです。

 なお、ターンテーブルは真上に上昇する必要がありますので、段階練習26「腰落ち-腹落ち-腹落ち」のところで書いたのと同様にターンテーブルにはいる時は「へそがかり」で落ち、その後立つためには、ターンテーブル終了時に「膝がかり」で着床する必要があります。

 「へそがかり」から真上に上昇するためには、①「肩を中心とした腕の前方1/2回転+大腿の後方3/8回転+下腿の前方3/8回転」の動作と同時に重心を持ち上げる必要があります。そして「膝がかり」で着床するには、③「肩を中心とした腕の後方1/2回転+大腿の前方3/8回転+下腿の後方3/8回転」の際にコントロール必要があります。

 基本的に、段階練習26にある「腹落ち-腹落ち」がきちんとできていれば、後は回転力をつけるだけで行える運動です。

 

 

 

2018年

12月

26日

段階練習36.ターンテーブル③(重心を中心とした前後軸回り1/2回転)

 ターンテーブルの回転のきっかけは2つです。1つは腕でベッドを押すこと、もう1つは回転の外側の膝を巻き込むことです。

 前回「ターンテーブル」の腕・脚の動きは段階練習3「抱え跳び」や段階練習26の「腹落ち-腹落ち」と同じと書きましたが実は、異なる点があります。

 以前回転速度を上げるには回転半径を小さくし、回転を停めるには回転半径を大きくすると言うことを書きました。ターンテーブルで回転するためには回転半径を小さくする必要があります。そのため通常の抱え跳び以上に膝を曲げて小さくなる必要があります。さらに回転を続けるためにはその姿勢を維持する必要があります。この姿勢を維持するがマンガできなければ、失速して回転は止まります。ターンテーブルでは横まわりを初めて経験するだけではなく、姿勢をより小さくし、その姿勢を維持するつまり我慢することを学びます。このため、丸まった状態で、空中で静止するという運動を経験することになります。この運動経験は他のスポーツでは得られない貴重な経験となります。

 

 

 

2019年

1月

04日

段階練習37.反動閉脚跳び①(概要)

 トランポリン競技で反動閉脚跳びをおこなったらどうなるでしょうか?あまり演技点は出ません。なぜなら、トランポリンではのけぞるような姿勢はよくない姿勢として減点対象となるからです。

 しかし反動閉脚跳びは、のけぞる姿勢をとってから閉脚動作を行う種目です。つまりトランポリン競技には不要な運動を行う閉脚跳びなのです。しかし、弓のようにのけぞってからその反動を用いて、行う運動はボールを投げる、蹴るなど野球・バスケットボール・バレーボール、ハンドボール、サッカーなど多くの球技、ボールや相手を打つテニス・バドミントン・剣道、さらには水泳のバタフライなど非常に多くのスポーツで行われる運動です。トランポリンでは反動を用いて行う種目は反動閉脚跳びぐらいしかありませんが、行う方向と反対の方向に一旦身体を動かしてから、その反動を用いて行うという動作は、背中以外でも非常に頻繁に行われる運動です。

 特にバスケやハンドボール、バレーボールのシュートやアタック、テニスやバドミントンのスマッシュなどはジャンプして背筋の反動を用いて行うことが多いです。

 反動閉脚跳びでは反動を用いて行う動作を経験するとともに、将筋力が弱く十分な跳躍力がない幼少時にトランポリンを用いて経験しておくことは、それらの球技などにおける空中戦にそなえておくことになります。

 

 

 

2019年

1月

24日

段階練習37.反動閉脚跳び②(反動運動)

 反動閉脚跳びは①「肩を中心とした腕の左右軸回り後方1/2回転」、②「背筋によるのけぞり」、③「反動を用いた、上半身の左右軸回り前方1/4回転+下半身の左右軸回り後方回転」、④「上半身の左右軸回り後方1/4回転+下半身の左右軸回り前方回転」です。

 普通の閉脚跳びは②の運動はありませんので、それだけ1跳躍の間にしなければならない動作が増え、それに対して高い跳躍が必要となります。

 また、①の腕の振り上げも閉脚跳びの理想型はまっすぐ上まで腕を上げてから閉脚跳びを行いますが、この動作が不十分でも普通の閉脚跳びはできます。しかし、反動閉脚跳びではしっかりと腕を振り上げ、更に後方まで引きつける必要があります。そこまでしなければ反動閉脚跳びとしては有効ではありませんので。

 そして腕を引きつけることにより腕の分だけ重心が後方にずれますのでそのままでは後方に倒れ込みます。だから、カウンターバランスをとるために、下半身も後方に引きつける必要があります。こうしてのけぞった姿勢が完成し、その反動を用いて一気に閉脚跳びを行うのが、反動閉脚跳びです。

 きちんと上半身と下半身の引きつけが等しく行えないとバランスを保てませんので、バランス能力が最も必要となる運動です。また、高い跳躍と素早い動作がなければ、実施できない種目ですので、スピードとバランス能力の開発に役立つ運動です。

 

2019年

3月

07日

段階練習38.1級 8-10①

 段階練習38は「抱え跳び-1回捻り跳び-反動閉脚跳び」です。バッジテストの中で最も不合格者多い部分です。バッジテストでは、「立つ-フィートバウンス」はよくありますが、立つ以外のフィートバウンスが連続するのは、5級の「1/2捻り跳び-抱え跳び」3級の「開脚とび-1回ひねり跳び」ぐらいで、段階練習38では、バッジテストの中で例外的にフィートバウンスが4つ続きます。

 今回は、前半の「抱え跳び-1回捻り跳び」について解説します。

「抱え跳び-1回捻り跳び」は、段階練習ともにフィートバウンスです。段階練習21の「開脚跳び-1回捻り跳び」の類似の種目ですから、それほど難しいものではありません。開脚跳びは体軸に対して左右の動きがありますので、左右の運動をしてから、左右非対称の捻り運動に入ります。これに対して抱え跳びは左右の運動がない状態から左右非対称の運動にはいるという違いがあります。開脚跳びは左右の動きを対称にして行わないと軸が傾きますので、左右の動きがなく体軸に対して動きのない抱え跳びよりも難しいと思われます。つまり、この部分は段階練習21よりも簡単になっています。

 逆に左右の動きがない状態から左右の動きにつなげるという運動の切り替えが必要となります。