スキャモンの発育・発達曲線とは

 スキャモンの研究成果によると、人間の身体の成長は、一定ではなく、身体の部位・機能ごとに異なるそうです。スキャモンの発達・発育曲線とは、横軸に年齢、縦軸に20歳(ほぼ成長が完了する年)を基準にした成長具合を%表示したものです。曲線とあるように人間の身体の成長は一定(一直線)ではなく、曲線で示されています。

 つまり、年齢によって成長が著しい時期、あまり成長しない時期があります。その上スキャモンの研究では、人間の身体を4つに区分してそれぞれの成長の具合が、異なることも示されています。

 4つの区分は、一般型(全身型ともいう)、神経型、リンパ系型、性器系型です。

 一般型は、身長などの全身形態、呼吸器・消化器・腎臓、血管系、骨格系、血液量などが当てはまり、体全体の発育に関する物です。

 リンパ系型には、胸腺・リンパ節・扁桃・腸管リンパ組織が含まれます。リンパ系型の発育は、感染症に抵抗する免疫力と関係します。

 神経型には、脳・脊髄・眼球などが当てはまり、6歳で成人のおよそ90%、7歳までに成人のおよそ95%の大きさになります。

 生殖型は、性別により異なる器官に関する物で、一次性徴と二次性徴の2階級成長する機会があります。