文部科学省

 文部科学省から「多様な動きを作る運動(遊び)」というパンフレットが出ています。このパンフレットはこどもの生活環境が変化したために作られました。こどもの生活環境というのはこどもの遊びの変化です。身体を動かす遊びが減ったことにより、かつて日常的に行われていたこどもの遊びの中で自然に身に付いていた「多様な動き」が、現代のこどもには失われているために、学校教育で「多様な動きを作る運動(遊び)」というのを取り入れらざるをえなくなったようです。

 また、このパンフレットには以下のような記述があります。

「小学校の低学年・中学年においては、脳・神経系が急激に発達します。そのため、この時期は、見る、聞く、触れて間実などさまざまな感覚を働かせたり、手や足をはじめとする多くの運動器官を動かしたりしながら、体のバランスをとって運動すること、いろいろな方向に移動すること、用具など脳時にタイミングよく反応すること、力のいれ具合を調整することなど基本的な動きを習得することに適しています。」

 つまり、小学校の低学年・中学年における脳・神経系の発育時期に基本的な動きの習得を推奨しています。

 次に、以下のような記述もあります。

 「低学年・中学年においては、体力を高めることを直接の目的として行うのではなく、楽しく運動しながら、体の基本的な動きを身につけることが重要です。そのことによって、動きの感覚が磨かれ、動きのこつをつかみやすくなります。このように、この時期に基本的な動きを身につけることは、将来的な体力の向上や様々なスポーツの技能を習得しやすくすることつながります。」

 つまり、この時期は体力づくりよりも感覚を磨く、動きのコツをつかむための運動が重要であり、楽しく運動させることが必要と言うことです。