日本サッカー協会

 日本サッカー協会のキッズ指導ガイドラインではU-6,U-8,U-10等と2歳ごとに年齢区分を行って指導するようになっています。

 サッカー協会のガイドラインでは、「まず好きになってもらうこと」が大切とされています。そして、発達に関しては「個人差が大きい」ことを頭に置いて、年齢区分を2歳ごとに以下のように区切っています。

 U-6 遊びの時代

 U-8 学校生活の始まり

 U-10 本格的な思考力の発達

 U-12 ゴールデンエイジ

 

 U-6では以下の特徴があるとされています。

 1)他人の立場で物事を考えることができない

 2)自分で身体を動かしたり、物事に触れたりしてながら考える

 3)好奇心旺盛で一つの物事への集中が続かない。

 この年代では、集中力が維持できないので、1つの運動ではなく、いろいろな運動をすることが興味をそそり、そのいろいろな運動により発達が促進されると言うことです。好奇心に駆り立てられる自発的な活動を思う存分させることが大切となっています。

 

 U-8では以下の特徴があるとされています。

 1)家族中心から行動抑制が多い学校生活(集団生活)への変化

 2)運動への悦び、無頓着、何の疑問もなく知識や能力が身に付けられる

 3)自己中心から相手の立場に立った思考、大人の考え方を学び始める

 この時代は、成功や失敗を繰り返すことが必要です。また基本動作の獲得することに適しているので、複雑な動作よりも、単純だけれど、子どもの興味をそそる課題を与え、多様な動きづくりをする時期としています。

 

 U-10では以下の特徴があるとされています。

 1)筋道を立てて推論する本格的な思考力の発達がみられる

 2)集団活動ができ特に子ども集団への所属欲求が大きい

 3)待つ、我慢するができるようになる。

 4)多面的な運動経験を通してのコーディネーションの習得の時期

 

 U-12では以下の特徴があるとされています。

 1)客観性の強い論理的思考が支配的になり、言語による抽象的で論理的な思考ができるようになる。

 2)仲間との集団活動が活発になり、社会性が発達する

 3)これまでに習得した様々な運動経験を元に、「即座の習得」を備えた動作習得、運動テクニックマスターに最も適した時期