発育に応じた運動とトランポリントレーニング

 日本体育協会によれば、プレゴールデンエイジでは、「スポーツそのものの技術にこだわることなく、様々な遊びを導入して、多種多様な動作を経験させることが必要となっています。」とあります。

しかし、文部科学省の「多様な動きを作る運動(遊び)」によると、身体を動かす遊びが減ったことにより、かつて日常的に行われていたこどもの遊びの中で自然に身に付いていた「多様な動き」が、現代のこどもには失われているそうです。逆をいえば、かつて日常的に行われた子どもの遊びの環境があれば、わざわざ「多様な動きを作る運動(遊び)」を指導する必要はないということです。つまりかつてあったような子どもの遊び環境を整えられれば、発育に応じたトレーニングを意図的に行う必要なかったということになります。そして、「多様な動きを作る運動(遊び)」ができる環境やそれを取り入れたトレーニングに取り入れるならば、どんなスポーツでもよく、わざわざトランポリンを用いる必要はないともいえます。

 ところで、トランポリンによる跳躍は日常的になかなかできない空中での運動を経験させることができます。つまり、昔も今も、他のスポーツでもなかなか経験できない運動を経験させることができるのです。かつて日常的に行われていた遊びに更にトランポリンという器具を用いたトレーニングを追加すれば、よりよい運動能力の開発が行われるとおもわれます。ここが、トランポリントレーニングが推奨される点です。