トランポリン運動で経験できること(1)

 前回までに子どもの素養づくりに提案されている運動を紹介してきた、それを再掲します。赤字はトランポリンエアリアルトレーニングで取り入れられているもの、青地はトランポリンを使って工夫をすれば取り入れられるものです。

 今回は、文部科学省「多様な動きを作る運動(遊び)」で提案されているものです。

1)身体のバランスを取る運動遊び:回る、寝ころぶ・起きる、座る・立つ、バランスを 
  保つ
渡る

2)身体を移動する運動遊び:跳ぶ・跳ねる登る・下りる

3)用具を操作する運動遊び:用具をつかむ・持つ・おろす・回す・転がすなど、用具を
  くぐる・跳ぶ
、用具を運ぶ、用具を投げる・捕る用具に載る

4)力試しの運動遊び:人を押す・引く、力比べをする、人を運ぶ、支える

 赤字の、「回る」は捻りで、「寝ころぶ・起きる」は腹落ち-立つ等の種目で、「座る・立つ」は腰落ちで、「バランスを保つ」はトランポリンをすること全般で体験することができます。

 青地のものについて「登る・おりる」はトレーニング内容にはないですが、トランポリンへの上り下りで経験することができますし、「用具に載る」というのもトランポリン上で自然に行われる動作です。「用具をつかむ・持つ」、「用具をくぐる・跳ぶ」は縄跳びを導入すれば、経験させることができます。「人を押す・引く」については、トランポリンは2人で使用すると衝突などの危険性がありますが、指導者が行うキッピングを子どもにさせることにより、トランポリンを脚で押し引きすることで間接的に体験させることは可能です。