No.8(昭和57年12月)

 昭和57年に行われた第4回全国研修大会の報告記事中(1ページ)に、埼玉県トランポリン協会の市橋先生から、傷害事例の報告がなされたことが載っています。傷害の内容については、広報に記載されていませんが、報告に値する重大事故があったと推定できます。

 また、全国のトランポリンクラブを紹介する、クラブだよりのコーナー(4ページ)に掲載された「すいぶるクラブ」の記事に宙返りの失敗による事故が3件起きたことが紹介されています。3件の傷害状況は、骨折1、脱臼1、ねん挫1です。幸いにも頚椎損傷などの重大な事故ではありまえんが、実際の事故があったことが示されたことが広報に載った最初の号です。

 なお、すいぶるクラブが事故に対して行った対策も紹介されています。習熟度を点検し、基本種目の再確認とそれらを用いた連続練習を重点に置いた練習を行うようにしたということです。

 事故に対して、原因を追究し、対策を立てるということは非常に重要ですが、おざなりになりやすいことでもあります。事故対策のお手本として非常に重要な報告だと思います。