3つの運動 その3 ねじれ運動

 前回、平行運動と、回転運動、それに特殊な動きとしてねじれ運動の3つの体幹運動があると説明しました。今回は最後のねじれ運動についてです。

 軸は3つあると書きましたが、実は人間の身体の構造上、体軸に沿って3つのパートに分割して考えられます。上から頭、胴体、脚です。この境界部分は肩と腰で、肩の上部の首、肩と腰の間の胴、脚と腰の間の膝・足首(この2つは連動する)の部分が体軸回りにずれて動くことができます。この体軸回りの回転ずれによる運動がねじれ運動です。つまり両脚をつなぐ左右ライン、腰の左右ライン、肩の左右ラインの角度にずれが生じるのが捻れ運動です。

 なお、日常用語では、ねじれとひねりは漢字で書くと、「捻れ」、「捻り」と同じ漢字が使われているように、同じ意味合いで使われています。一般用語としては、どちらも軸を中心とした角度に場所によってずれがあることをさしますが、トランポリンにおける「ひねり」とは、このずれがない方がよい演技として評価するため、トランポリンの「ひねり(トランポリンの専門用語としては「捻り」と漢字表記する)」とは、一般用語の「ひねり」とは異なり、体軸回りの回転運動を指しています。そこで、このブログでは「ひねり」は「ねじれ」と異なるものとして扱っています。なお、トランポリン・エアリアルトレーニングにおいては、ねじれ運動は取り入れられておりません。