Tスコア

 Tスコアは滞空時間を得点化したものです。センサーを用いて機械計測しています。機械は高価ですので、持っているクラブは少ないです。そこで、簡易的に滞空時間を計測する方法として、ストップウォッチで計測することがありますが、この数値は必ず大きくなります。それは計測誤差だけではなく根本的に異なる点があるからです。

 人が計測するとき、たいていは単純に10本の跳躍の時間を計測しますが、機械計測の場合人がトランポリンに載っている時間を差し引いて純粋に空中にいる時間を算出しています。つまり、トランポリンに載っている時間分だけ計測に差が出ます。

 もっと細かい話をすると、センサーはフレームから10cm下に取り付けていますので、着床してからベッドが10cm下がるまでの時間が本当の滞空時間に加算されていることになります。つまり、Tスコアは実際の滞空時間より少しだけ長い時間となっています。

 さて、簡易的に計測する方法ですが、ベッドに載っている時間がどれくらいかわかれば、補正ができます。これについてはいくつか論文が出ているようで、0.20.3秒のようです。つまり10倍してストップウオッチの計測時間から23を引けば、おおよそのTスコアは求められることになります。