3つの運動 その4 総括3

 トランポリン運動の特徴として、縦軸平行運動主体の運動であること、回転運動と平行運動の組み合わせがシンプルであることを前回書きました。これに加えてトランポリンの特徴として、捻りを除けば、左右対称運動であることが挙げられます。トランポリンは他のスポーツに比べ左右対称運動が多いことが特徴です。

 たとえば走るということは、一見左右対称の運動ですが、運動をする際の一瞬をとらえれば、片側が前に出ていますので、左右対称ではありません。水泳ではバラフライや平泳ぎは左右対称ですが、クロール・背泳ぎは完全な左右対称運動ではありません。これらは左右交互運動です。

 一般には両方の足を前に出すなどの運動をすることはきわめて少ないです。鉄棒などを用いればできますが、かなりの筋力が必要です。しかしトランポリンでは両脚を前に出すといった運動が容易にできます。つまり、トランポリンを利用すれば他のスポーツではなかなか経験できない運動が可能と言うことです。

 基礎運動能力の開発にトランポリンを用いた左右対称運動を取り入れ、左右バランスのよい肉体を作ることは非常に有効と思われます。