段階練習1 10回ジャンプ-チェック(2)

 前回に続いてストレートジャンプの運動についてです。今回は膝の動きです。トランポリンでは膝を曲げてしないで着地することが初心者には推奨されています。トランポリンはトランポリンをたわませて、その反動で跳躍する器具ですので、トランポリンをたわますことが重要です。床の上での着地のように膝を曲げて着地するということは、トランポリンに対する衝撃力を膝で吸収することになるので、トランポリンをたわますことができません。

 しかし、体重だけでトランポリンはたわみますので、その反動もあります。その反動を膝を曲げた状態でうけると、脚力だけで支えることになります。トランポリンの反動力を支えるだけの筋力は幼少期の子どもにはないので、反発力に負けて変な方向にとばされ、安定した跳躍はできません。

 さらに、膝を伸ばそうとすると、まっすぐ鉛直に身体を伸ばせればよいのですが、たいていは斜め方向に力が働きますので、水平方向に力が働き変な方向にとばされてしまいます。

 膝をまっすぐにした状態で、トランポリンに落下してトランポリンをたわませ、そのまま膝をまっすぐすなわち足の骨をまっすぐにした状態で反発力を受けると、そのまま真上に跳ね上げられますので、トランポリンでは膝を曲げないという非日常的な動作を習得する必要があります。この普段行わない動作が新たな刺激となって新しい運動能力が開発されます。