「はじめに」-その2.きっかけづくりについて

 今回は、普及指導員の指導範囲に新設された「スポーツに親しむきっかけづくりとしてのトランポリン指導」について書きます。

 文部科学省の小中学生の体力調査などによると、子どもの運動能力が低下していること、部活やスポーツクラブでかなり運動すること全くしない子の二極化が進んでいるといわれています。

 運動を全くしない子、運動が苦手な子に運動するきっかけを作り、運動に親しませることが、現代社会において非常に重要なテーマとなっています。それを受けて普及指導員の指導範囲として「スポーツに親しむきっかけづくりとしてのトランポリン指導」が追加されたのではないかと思います。

 それに合わせて、参考資料の“普及元年 トランポリン運動の「全国普及元年」”にあるように、私営トランポリンセンター(寺子屋トランポリン)の経営を成り立たせるために、スポーツをしたがらない子供に対して「スポーツに親しむきかっかけづくり」にトランポリン運動を奨励するという意味合いもあるようです。