No.61(2006年11月)

 8~9ページにオリンピック強化選手の強化合宿報告があります。その中に中田大輔選手の事故についての記載があります。

 事故の状況は、練習中に落下してきた選手を中田選手が補助して、その際に後方に倒れて首を強打したというものです。アイシングをしながら合宿には参加したとありますので、重大な事故ではなかったようですが、選手が落下するという中田選手の補助がなければ重大事故になっていたかもしれない事故が発生したということです。

 強化合宿中の事故はかなり報告されていますが、こうなると安全対策に問題がないのかちょっと心配です。

 なお、トランポリン競技では落下に備えてスポッターという人員を配置して万が一、選手が落下した場合に補助するようになっています。何メートルからの高さから落下してくる衝撃はかなりのものですので、この事故のようにスポッター役の人が受傷することも多いです。自分の安全確保だけではなく、スポッターの安全を確保することも選手の義務です。もし選手が無謀な挑戦をした結果、スポッターの方がけがをした場合、選手の過失となることでしょう。