段階練習2 1/2捻り跳び(4)

 今回は、1/2捻り跳びの総括です。

 1/2捻り跳びでは軸を維持する時間はきわめて短いので、実際は②の維持をする動作はほとんど行っていません。使う動作は、①の回転力を発生させると③の回転力を停止させる、です。これらは本当に小さな動作だけで行いますので、トランポリンで1/2捻り跳びをすることにより、小さなきっかけだけで回転することを覚えられます。

 大きな力を発生させる技術はまた別な技術ですが、最初から大きな力を使っての回転しか経験しないと、大きな力を使わないと回転がうまくできないことになります。逆に小さな力だけで回転できるようにしておけば、将来大きな回転力を発生させることへと発展させることはできます。つまり、トランポリンを使って、小さな力で回転を得るコツを得ておくことは、将来大きな回転のベースとなりますし、ホンの小さなきっかけで回転を得られることは、すばしこさを身につけられることになります。

 1/2捻り跳びは、最初に習うトランポリンの種目ですが、捻り回転の基礎の基礎が詰まった運動です。