エネルギーから見たトランポリン運動(5)

 エネルギー保存の法則について書いてきました。エネルギー保存の法則が成り立てば、常に同じ高さまで上昇することになります。でも予備跳躍時には徐々に高さが上がっていきます。これはなぜでしょうか?

 それは、外部からエネルギーが加えられるからです。外部からくわえられるエネルギーこそ「踏み」と呼ばれる選手自身が行う動作により発生するものです。

逆に演技に入ると予備跳躍より高さが低くなります。どんなに上手に跳んでも低くなります。これはエネルギーの一部が回転運動等の運動エネルギーとなるためです。そのため上昇に使われるエネルギーが減り、高さが減るのです。