摩擦4

 最近競泳の水着が大きく変わりました。一時期はハイレグがはやりましたが、最近のものは女性でも太もも部分を覆ったりして、肌の露出が少なくなっています。

 水泳では人体と水の間で、摩擦が生じます。当然摩擦が少ない方が有利になります。人の肌より水着の繊維の方が摩擦が小さければ、水着で覆った方が有利ですし、逆なら肌をし露出した方が有利です。技術の進歩でひと肌よりも摩擦抵抗の少ない繊維が開発されたため、露出が少なくなったのだと思われます。

 一方同じ水泳競技の1つでも、飛込競技は肌の露出が多い昔ながらの水着が使われているようです。飛込競技はタイムではなく美しさを競う競技ですので、美し見える方が有利です。トランポリンも同じ演技点を争う競技ですし、水より摩擦の小さい空中で行う競技ですが、Tスコアが導入されたことにより、もしかしたらTスコアを伸ばすために、有利なウェアが開発されるかもしれません。