段階練習4.膝落ち(ニードロップ)-立つ

 段階練習4は「膝落ち(ニードロップ)」と「立つ(スタンド)」の2種類の種目から構成されています。

「膝落ち」も「腰落ち」同様、上半身が動かない(回転しない)ため、トランポリンの競技ルール上、無回転系として扱われますが、膝から下が後方に90度回転する、つまり軸系列では「前方回転系」に分類される種目です。種目系列では「垂直跳び」に分類されています。

 上半身が無回転のため、フィートバウンス(立った状態での跳躍、垂直跳び)の代用として、新しい種目の導入に使用される種目でもあります。つまり初期においてこの種目ができなければ、できない種目は非常に多くあります。また、「腰落ち」同様上半身、つまり頭部は動かしませんので、他の種目より早い段階で行います。

 なお、下腿(膝から下)の長さの分「腰落ち」より「膝落ち」の方が少ないので、落下量を考えると安全性は「膝落ち」の方が一見高くみえるのですが、「膝落ち」では膝から下、つまり膝と足首による姿勢の調節ができず、前後のバランスをとれるのは可動域の少ない腰しかなく、腰を痛める危険性が高く、安定性が悪いので、「膝落ち」は「腰落ち」より後にきています。

 最後に、「膝落ち」から「立つ」は軸系列で「後方回転系」になります。