段階練習3 かかえ跳び3(下半身)

 トランポリンには足で着床するフィートバウンスと、それ以外の部位で着床するドロップ(○○落ち)の2つがあります。フィートバウンスの中で、3バウンスといわれる跳び方があります。抱え跳び・開脚跳び・閉脚跳びです。いずれも脚を上げる動作をするものです。

 その中で最初に習うのが抱え跳びです。抱え跳びは太ももを引き上げるとともに膝を曲げます。曲げた膝を空中でかかえるのが、抱え跳びです。かかえた状態なら足が身体の下にあるので、他の2つの跳び方よりも安全に行える種目です。

 膝を曲げる動作は膝関節を中心に後方回転、太ももを引き上げる動作は股関節を中心に前方回転運動となります。この2つの組み合わせの動作は、歩く・走る・蹴るという、人としての最も基本的に行われる動作です。

 なお、地上ですと地面の反力を使って脚を上げることが多いのですが、トランポリンでは、空中で動作をしますので、反力は使えません。すなわちインナーマッスルだけで太ももと引き上げることになりますので、バランス感覚が磨かれる、インナーマッスルが鍛えられるとともに、反力を使わないでも太ももの引き上げ動作が行えるようになります。

 これにより空中でものを蹴る、バランスを崩した時にも物を蹴る、または脚を使ってバランスを調整し、倒れないようになるなどの動作に発展させることができます。