力学的に見た人間の骨格構造

 人間の背骨は横から見るとまっすぐではなく、緩やかなS字を描いています。これはなぜでしょうか?

話は変わりますが、パンクした自転車に乗ったことがあるでしょうか?ガタゴトして非常に不快です。時点のタイヤはゴムチューブで空気を閉じ込めています。この空気がクッションの役割を果たしています。さらに高速で走る自動車の場合はタイヤのクッションだけでは快適性を確保できないため、サスペンションというものがタイヤとボディの間に挟まれています。

人間の身体も同じです。自転車や自動車の場合人体への影響を避けるためにクッションとしてタイヤやサスペンションが使われていますが、人体の場合脳を守るためのクッションが必要です。背骨がS字状になっているのは、その形状により1種のばね(サスペンション)となり人間の器官の中でもっとも重要な脳を守っているのです。