力学的に見た「白樺のポーズ」

 前回骨格構造がS字状になっている理由について書きました。そしてだいぶ前にフックの法則について書きました。今回はその2つを結びつけるお話です。

 人間の骨格は脳を保護するためのクッション性を備えています。しかしこのクッション性があるとフックの法則で説明したように、トランポリンの弾性を吸収して跳躍を妨げることになります。つまり高い跳躍をするには人間が生まれつき持っている骨格構造によるクッション性は邪魔なのです。

高い跳躍をするには、クッション性がなくなるようにすることが必要となります。クッション性をなくすには、骨格の持つS字を直線に近づくようにすれば、できます。

この骨格を直線に近づけるための姿勢が「白樺のポーズ」なのです。骨格を直線に近づけるとクッション性がなくなるので、「白樺のポーズ」はエネルギー伝達率が高くなるのです。