5級~1級合格の意味は何か?

 指導員講習的テキストにはたいてい「5級~1級合格」とされています。単に「1級合格」と書かれている部分もありますが、それは1級合格した時点、その時を示す場合にのみ使われています。つまり、「5級~1級合格」と「1級合格」という用語は使い分けがされているのです。

 1級には10種目しか含まれていませんが、エアリアルトレーニングで習得すべき種目は35種目です。「5級~1級合格」とは5級~1級の5個の連続種目ができる、そしてその中に含まれた35種目すべてができるということを意味しているのです。

 これはバッジテストが単に高度な技術(1)ができればよいという考えではなく、空中身体を自由にコントロールする能力を身につけるために行われているからです。そしてそれを実現する方法として、バッジテストにより習得したことを確認された35種目を使って、それらを自由に組み合わせて体をコントロールすることが必要なシャトルゲームが行われています。

 つまりバッジテスト合格とはすべての級、それに含まれる35種目ができることを確認できたということです。但し、バッジテスト合格時点ではあらかじめ決められた連続動作はできることは確認されていますが、その場で自由な組み合わせによる連続運動ができるか、身体を自由自在にコントロールできているか、いろいろな組み合わせを行う応用力、状況に応じた適用力があるかどうかは判断されていません。それを判断するためにシャトルゲームを実施することが非常に重要なのです。