シャトルゲームのルールは?

 シャトルゲームは子どものスポーツ素養づくり、つまり運動能力向上に非常に役立つものなのですが、ほとんど行われておらず、一部の地域でしか行われていません。だからルールもあまり知られていませんので、今回はルールの概要を説明しておきます。

まずシャトルゲームはゲームとあるように運動遊びです。子どもの運動遊びでも勝ち負けはあるように、シャトルゲームでも形式上勝ち負けがあります。

シャトルゲームは3~5人で行います。公式のシャトルゲーム会で使用できる種目はバッジテスト段階練習表にある35種目に限定されています(「膝落ち」、「よつんばい-立つ」など段階練習表にはあるがバッジテストには使われていない種目も含みます)。通常2回戦の結果で勝敗を決めることになっています。

 最初はじゃんけんで順番を決めます。最初の一人がトランポリンの1つの種目を行います。2番目の人は最初の人が行った種目をしたあと続けてもう1つ種目を行います。3番目の人は2番目の人が行った2種目に続けてもう1種目行います(合計3種目)。最後の人が終わったら最初の人がさらに種目を付け足していきます。このように順番に1種目ずつ付け足していき、間違えたり、続けられなかったり、もう1種目付け足すのを忘れたりした人から抜けていき最後に残った人が勝者となるゲームです。このルールだと試技順が先の方が有利なので、2ゲーム目は1ゲーム目ではやく負けた順番で行います。公式のシャトルゲーム会では2ゲームの合計結果で勝敗を決めることになっていますが、鬼が次々変わる「鬼ごっこ」同様、延々と続けられる運動遊びとなっています。

 ルールなどには書いていないことで注意すべきものがあります。トランポリンをしていないとわかりにくいと思いますが、腰落ち、膝落ち、腹落ち、よつんばい落ちが最後の種目になることがありますが、この場合続けて立って終わりとなります。この最終種目の後の立つは有効な種目としてカウントされません。腰落ちなどが最終種目となった、次の番の人が立つを行えば有効種目となります(みためは1つ増えていないように見えますが)。

 なお、紛らわしいので誤解をしている人も多いのですが、「シャトル競技」というものがありますが、これは社会人向けに開発されたレクリエーションスポーツであり、子供の素養づくりのための「シャトルゲーム」とは目的が全く異なっていますので、ルールは似ていますが大きく違う点もありますので注意が必要です。

 両者の違いについては「シャトルがわかれば理解できる バッジテスト(エアリアルトレーニング)」をご覧ください。


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