段階練習11.よつんばい落ち-腹落ち-膝落ち-立つ(3)

 今回は、後半の「腹落ち-膝落ち-立つ」についての解説です。この一連の動作から「膝落ち」を抜かしていけば、段階練習21の「腹落ち-ジャンプ」となりますので、この部分は段階練習21の後半の先行練習となります。

 「腹落ち-膝落ち」は軸系列では、「後方回転系」になります。膝から上部が後方に90度回転する運動だからです。頭部の「後方回転系」種目としては、段階練習8の「よつんばい落ち-立つ」がありますが、こちらは腕の反力で状態に回転を与えることができますが、「腹落ち」からだと、「よつんばい落ち」ほど強く押せませんので、回転力が弱いため、段階練習11に先行して上体を回転させる練習を段階練習8で行っておく必要があります。また、回転力が弱く跳躍力が弱いので、いきなり「立つ」のではなく、跳躍高さがなくてもできる「膝落ち」を間に挟んで、上体を回転させることを練習しておくことになっています。