広報バックナンバー調査結果を終えて

 日本体操協会になる前の日本トランポリン協会が発行した広報をざっと調査してみました。だいぶ時間がたっていますが、安全対策マニュアルの完成はまだ先のようです。しかし、教本や、広報No.55号「傷害の回避を願って」、No.62(2007年2月)「トランポリン活動の事故防止に関して ~あなたのクラブの安全管理は大丈夫ですか?~」などに安全管理に関する貴重な資料が掲載されています。またこのブログで紹介したように広報には傷害調査報告やたくさんの傷害事故に関するニュースが載っています。

 いくつかについては必読と書いてまいりましたが、指導者・管理者には安全管理に関して勉強する義務があります。教本や広報などに載ったものは、すでに公になっていることです。それらを知らないということは、勉強不足という過失にあたります。

 以前本編で紹介したサッカーにおける落雷事故落雷が予測できたかどうかがポイントとなっており、当時の知見から予測可能であるという判断により大会運営者の過失が認定されています。同様に教本・広報などに載ったものは、トランポリン関係者は知っておかなければならない事柄、安全上の予測できるものとして扱われるものと思いますので、改めて教本および広報を読み直すことをお勧めします。

 広報バックナンバーが全部インターネットで見ることができるようになりましたのでざっと目を通して必要と思われる記事を紹介してきました。全部目を通すのは大変ですので、ここに紹介した部分だけでも読み直してくれると幸いです。そうすることがトランポリンの安全を向上につながりますので。なお残念なことは日本トランポリン協会が解散してしまい、その後広報がなくなってしまったことです。