バッジテストは10歳ぐらいまでが対象になっているはなぜか?

 スキャモンの発達・発育曲線によれば10歳程度で神経系は成人とほぼ同じレベルまで成長してしまいます。その後大きく伸びる時期はないそうです。子どもの運動能力を伸ばすには、適切な時期に適切なトレーニングを行うことが大事です。骨格の完成する以前に筋激しい力トレーニングを行うと骨格の成長を妨げるといわれているように、トレーニングを施すには適切な時期があるのです。

 運動神経については、10歳ぐらいまでに急成長し、その後あまり発達しないことから、10歳までに適切な刺激を与えること、トレーニングをすることが有効であると考えられています。

 ところで、10歳以下の子どもには十分な筋力がないため、成人のような高い跳躍をすることはできません。高い跳躍が行えるのは骨格が十分成長し適切な筋力を身につけた10代後半ぐらいまで待つしかありません。つまり通常の最も効果が出るといわれる10歳以下の時期に普通のトレーニング方法をしていては空中という特殊な環境における運動神経を鍛えることはできません。しかしトランポリンを使えばそれができます。つまり運動神経の発達の著しい10歳以下の子供に対してトランポリンを使って空中運動トレーニングをしておくことは、将来十分な筋肉をつけ高い跳躍が行えるなった時に必要となる空中での運動能力を身につけることができるのです。

 将来に備えて必要な時期に必要なトレーニングを施すという観点から、10歳以下の子供に対するエアリアルトレーニングとしてバッジテストは存在しますので、対象が10歳ぐらいまでとなっています。


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