段階練習16.閉脚跳び(パイク・バウンス)-ジャンプ(1)

 段階練習16「閉脚跳び」は種目系列では「垂直跳び」、軸系列では「無回転系」です。回転も捻りもないので、難度的に難しい種目ではなさそうですが、かなり後半に行う練習です。

 軸系列からいって「閉脚跳び」は無回転系になりますが、実際は下半身が後方回転運動をし、その後前方回転運動を行っています。下半身による運動による回転を相殺するように上半身を回転運動させますので、結果として無回転となっています。

 この下半身の運動は、段階練習3の「腰落ち-立つ」の2つの跳躍における運動をワンジャンプで行っているのと同じ動作です。つまり、段階練習3「腰落ち-立つ」より遥に難しい運動であり、戻しが不完全な場合腰落ち姿勢で落下することもありますので、段階練習3が最低限できなければならない運動です。

 「抱え跳び」、「開脚跳び」、「閉脚跳び」は3バウンスといって、準備運動として行うことがよくありますが、実際は「閉脚跳び」はかなり高度な種目です。また跳躍高さもありますので、危険な種目でもあります。

 だからかなり後の方で練習するようになっています。