バッジテストは形式的・儀式的なものである。

 以前に書いた様に、バッジテストは原則全員合格できる者を指導者が選んで申し込むことになっています。つまり指導者が合格と判断したものが受験しているのです。

 バッジテスト会は普段と異なる緊張した中でもできるかどうかを見ているだけで、基本的に合否の判断は教室内の指導者が行っています。つまり、バッジテスト会での合否は形式的・儀式的なもので、本当の合否の判断は教室内で行われているのです。

 もし、テスト会での合否が本来の意味での合否であるならば、テスト会では1度に1つの級しか受験できないはずです。3階級まで受験できるというのは、教室内で先に進めてよいと指導者が判断しているからこそ先に進められるのであって、テスト会での合否はその判断を追認するという作業を行っているにすぎません。テスト会の合否よりも教室内での合否によって先に進められるのです。バッジテスト会の開催は多くの地域で、半年に1回程度です。この程度の開催頻度では進級を判断する期間として長すぎます。このような体勢をとっているのもバッジテストが形式的・儀式的なものであるためです。実質的な合否は教室内で決められているのです。

 同様にシャトルゲームもそうです。シャトルゲーム会には合否はありません。順位は付きますが、順位を示す賞状やメダルのようなものを用意することは禁止されています。つまり結果は重要視されていないのです。シャトルゲーム会は出場するだけでよいのです。これもシャトルゲーム会に参加できるだけの練習を積んだかどうか教室の指導者の判断が尊重されているからで、シャトルゲーム会としては公式行事として形式的・儀式的に行われるだけのものなのです。


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