シャトルゲームは3回参加しなければならないのか?

 そんなことはありません。普及指導員講習テキストでは、シャトルゲーム会に2~3回参加したらエアリアル・トレーニングは終了と書かれています。つまり必ずしも3回参加する必要はなく、2回でもいいのです。

 ではなぜ1回ではいけないのでしょうか?

  これはバッジテストの合格基準とも関係あります。バッジテストは合格基準を非常に低く設定し、合格後も合格済みの練習を行うことを必要としています。合格後も練習することにより本来必要な完成度が身につくようにしているのです。

 安全上最低限の完成度である、連続種目に組み込む程度の完成度でバッジテストは合格できてしまいます。本来必要なのはあらかじめ決められた連続運動ではなく、状況に対応して連続運動ができるレベルです。つまり5級合格したというレベルでは本来必要な5級に含まれる各種目のの完成度が不足していることになります。

 つまりこう考えればいいのです。5級合格後も合格済みの練習を行い4級ができる段階でその基礎となる5級が必要なレベルに達した。4級は3級合格時点で、・・・1級はシャトルゲーム会に参加した時点で必要なレベルに達したと、次の段階に行ってようやく必要なレベルになる。そう考えるとシャトルゲームについては2回目に参加した時点で必要なレベルに達したと考えられます。だから、1回ではだめで2回以上参加する必要があるのです。

 ただし、日本体操協会の規定で、シャトルゲームに3回した時点で卒業証を授与することになっています。効能面からは2回でもいいのですが、卒業証が必要な場合は3回出場しなければなりません。これは単に制度上の問題ですが。


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