トランポリンのパーツ その5 金属疲労とクリープ

 金属バネはゴムケーブルより長持ちします。しかし金属には金属疲労という現象があります。金属疲労というのは、本来弾性限界を越えなければ金属は壊れませんが、くり返し力が加わることに疲労して、弾性限界以下の力しか加わらなくとも、壊れてしまう現象をいいます。

 一方ゴムにはクリープとい現象があります。本来弾性体は荷重を取り除くと元に戻るのですが、長期的に荷重が加わると変形が残ってしまう現象をクリープといいます。ゴムや木材は弾性体ですがクリープが発生する材料です。

 金属の金属疲労は使用中にかかる荷重により発生しますが、ゴムケーブルを用いたトランポリンの場合トランポリンのベッドの重さが長期に加わることによりクリープ現象によりゴムが伸びてしまい、使わなくても劣化してしまいます。このため、ゴムケーブルの方がばねよりも早く劣化します。