シャトルゲームに時間制限がないのはなぜか?

 シャトルゲームに類似したものにシャトル競技というのがあります。シャトル競技は社会人のレクリエーショントランポリンとしておこなわれるもので、3分という時間制限内で勝敗を決めることになっています。時間切れの場合「より高く・より美しく」演技していた方を審判団が判断して勝敗を決めます(個人戦)。

 これに対して子どものエアリアルトレーニングで行うシャトルゲームは、時間制限はありません。これはなぜでしょうか?

 トランポリン競技はレクリエーショントランポリン、つまりトランポリン競技の一つですので、低いレベルではできた・できなかったで勝敗が決まるようになっていますが、レベルが上がるにつれてトランポリン競技の本質である「より高く・より美しく」できることが必要なため、時間制限が設けられています。時間制限がなければできた・できないだけで勝敗が決まり、スポーツとしてのトランポリンの本質である「より高く・より美しく」という部分がなくなってしまうからです。

 これに対して子どもの行うバッジテストは、トランポリン競技、スポーツとしての斗ランポン種目のためのものではなく、子どもの運動素養づくりのために空中でからだを自由自在にコントロールする能力を身に着けさせるためのトレーニングですので、トランポリン競技に必要な「より高く・より美しく」は必要なく、むしろできるだけ長く・多く続けられる方がより効果が出ます。そのため、時間制限が設けられていないのです。

 

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