トランポリン競技とは

 前回書いた様にトランポリンは製品名を指す、あるいは器具名を指す用語でしたが、現在ではそれを使って行うスポーツの名称としても利用されています。

 スポーツにはそれ固有の名称がついており、それを行う器具などは別な名称がついているのが普通です。例えばテニスというはスポーツの名称であり、使用する器具はテニスラケットであり、行う場所はテニスコートです。同様に野球はスポーツの名称で、使用する器具はバットであり、ボールであり、グラブ・グローブで、使用する場所はグラウンドです。スキーの場合もスキーがスポーツ名で道具はスキーと呼ばれることもありますが、道具を指す場合にはスキー板と区別することができます。多くのスポーツの場合スポーツ名称と道具などを区別するためには、道具などの方に特別な名称をつけて区別しています。

 しかし、そうでないものもあります。たとえば体操です。体操というのはスポーツとしての体操を指す場合もありますが、ラジオ体操、準備体操などのように体を動かす運動全般を体操と呼ぶこともありますので、スポーツとしての体操を明記したい場合には体操競技と呼ぶようになっています(昔は器械体操と呼び分けていたようですが)。

 同様にトランポリンもスポーツ種目としてはっきりさせたい場合、トランポリン競技と呼ぶようになっています。つまりトランポリン競技とは、広義ではトランポリンを使うスポーツを指すものなのです。

 なお、器具を指す場合は規格名でラージ・ミドルと呼んだり、競技用・普及台(社会体育用)と呼んだり、商品名でゴライアス・レギュレーション(共にセノー株式会社の製品名)、ユーロ(ドイツのユーロトランプ社製)などと呼ぶことがあります。

 

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