段階練習28.腰落ち-1回捻り腰落ち(ローラー)-立つ(4)

 今回も「ローラー」と「スイブル」の比較です。「スイブル」の軸は「垂直軸」で「ローラー」の軸は「水平軸」であると書きました。この軸は主に上半身の軸です。つまり「スイブル」では「腰落ち」の姿勢ですでに垂直軸ができていますので、そのまま捻り運動にはいることができます。これに対して「ローラー」は「腰落ち」の姿勢から腰を伸ばして上半身を水平にしてからでないと軸ができません。軸ができない状態で「捻り」運動を始めてしまうと、横にトラベルますし、軸自体を作るのが難しいのでうまく「1回捻り」運動ができないのが、「ローラー」を難しくしている原因です。

 また、軸を水平にできない状態で行うと、下半身が横回りしやすく、回転不足で「スイブル」になってしまいます。これが「ローラー」の練習中に「スイブル」状態になってしまう原因です。また、軸を水平にできないということは、実際は上半身が「後方回転」していませんので、代わりに腰を伸ばすために下半身が「前方回転」するので、「スイブル」と同種の運動が始まるので、「スイブル」になってしまうのです。

 これを防ぐためには、段階練習15の「腰落ち-1/2捻り腹落ち」で腰を伸ばして水平軸を作ることを練習しておく必要があります。