段階練習29.腰落ち-水平背落ち(フラットバック)(2)

 段階練習29「腰落ち-水平背落ち」は軸系列では、「後方回転系」になります。これは上半身が後方に1/4倒れて水平状態になるためです。

 この種目をベースにして、段階練習31番以降の種目に進む方は、コーチの指導の元で「背落ち」種目の練習に入りますので、しっかりと「背落ち」の姿勢を作っておく必要があります。

 なお、「背落ち」の姿勢には「水平背落ち(伸び型背落ち)」の他、「海老型背落ち」もあります。この姿勢の場合「腰落ち」から実施すると下半身が約1/8後方回転することになりますので、回転量が大きい運動となり、勢いがつきすぎると頭部からの落下の危険性が高くなります。だから段階練習29ではわざわざ「水平背落ち」としています。下半身が回転しないように指導することが大切です。

 「腰落ち-水平背落ち」の動作に「1/2捻り」を加えたのが、以前解説した段階練習15の「腰落ち-1/2捻り腹落ち」です。「背落ち」は「ブラインドサイド」での着床ですので、恐怖感が強いため、先行して「1/2捻り」を加えた「腰落ち-1/2捻り腹落ち」を練習しておく必要があります。また段階練習28の「ローラー」も同様の種目で、「1回捻り」を付け加えて「腰落ち」の体制で着床する種目といえますので、段階練習28を先行して練習しておく必要もあります。これらの種目を通じて、腰を伸ばして水平に軸を作ることを覚えてから、「背落ち」に入るようになっているのです。