トランポリン基礎種目

 トランポリンの難度は基本的に、捻りと縦回転の回転数で決められています。捻りは180度、縦回転は90度単位で0.1点の難度点が付きます。言い換えればトランポリンの種目は、捻りと、縦回転の組み合わせだけで構成されているのです。

 トランポリン教室に行くとまず最初に習うのは、捻りも縦回転も伴わない垂直跳び(ストレートジャンプ)です。教室によって順番は若干異なりますがその次に習うのは、1/2捻り跳び、抱え跳び、腰落ちです。このうち難度がつくのは、1/2捻り跳びだけです。

 1/2捻り跳びはすべての捻り種目の基本であり、捻りの最小単位といえる種目です。

 抱え込み(タック)は宙返りの最中にとる姿勢のうち一番簡単な姿勢です。抱え跳びは回転をせずにその姿勢をとるための基本です。

 腰落ちは下半身のみ後方回転しています。上半身が回転していないので、難度が付きませんが、縦回転で一番簡単な種目です。

 そして最初に習う難度がつく縦回転種目として腹落ちがあります。この種目は腰落ちに比べて危険性が高いので、教室で習うのはかなり後の方になりますが、前方縦回転の最小単位である90度回転、腹落ちから立つは後方縦回転の最小単位である90度回転となる種目です。

 このように、トランポリンは複雑な種目でも、それを構成する回転数や姿勢に分解して練習することによりよし高度で複雑な種目へと発展させていく方法がとられています。

 だからトランポリン教室に入ってもすぐ360度縦回転(いわゆる宙返り)を教わることはなく、それらを分割した基礎種目を習得していくことになります。

 この点に関しては、『理屈でわかる段階練習表』の続編として『理屈でわかる段階練習表(系列編)』にて解説していく予定です。

 

 

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