第21回 「単元8 スポーツの素養づくり子どものトランポリン運動(エアリアル・トレーニング)」より(12)

 単元8 スポーツの素養づくり子どものトランポリン運動(エアリアル・トレーニング)」の「7.エアリアル・トレーニング指導上の留意点」「スポーツの素養づくりは効果的に且つ短期間に」では、

  “専門スポーツの開始年齢がどんどん早くなっている。昨今ほとんどのスポーツのトップクラスの選手は、3~4歳からその専門スポーツの練習を始めている。従って、すでに特定の専門のスポーツの練習に励みながら、週に1回エアリアル・トレーニングに通ってくる・・・といったケースが多々あると思われる。

 こうした時、エアリアル・トレーニングは短期間・スピードと効率が要求される。“

 

 トランポリン・エアリアルトレーニングが他のスポーツのためのトレーニングであることをここでも示しています。トランポリンの愛好者を育てるためには、初期の段階からトランポリンに必要な基礎をしっかり時間をかけて身に着けさせることが必要です。美しい姿勢とトラベルしない安定したジャンプなどを身につけることが重要です。そのためにはより多くの反復練習をさせることが必要です。

 しかし、トランポリン・エアリアルトレーニングでは“短期間・スピードと効率が要求される。”となっています。これはエアリアルトレーニングが、他のスポーツのためのものであり、トランポリンの基礎をじっくり身につけるのではなく、他のスポーツに役立つように空中運動経験をできるだけ短期間に数多くさせるためものとなっているからです。

 このため、バッジテスト指導法はトランポリン愛好者の育成指導にはむかないものとなっています。