第34回 「単元8 スポーツの素養づくり子どものトランポリン運動(エアリアル・トレーニング)」より(25)

 単元8 スポーツの素養づくり子どものトランポリン運動(エアリアル・トレーニング)」の「7.エアリアル・トレーニング指導上の留意点」の「8、直接かたちに表れる留意点」では以下のような記述があります。

 “⑤トラベルを重視しない。(トランポリン競技では、トラベルしないように行わせる)”

 

 前回も紹介した一文ですが、改めてトラベルについて説明します。トラベルとは水平移動を意味しています。

 例えばハンドボールでシュートを打つとき、また野球でジャンプして捕球するとき、バスケットやサッカーでパスをもらう時、これは通常水平移動をしながら行われます。ほとんどの球技では止まった状態から垂直に単純に跳ぶということはまれで、水平移動を伴います。それはジャンプしてボールを投げる、捕るなどの場合でも水平移動が伴うのが普通です。つまり水平移動を伴うジャンプというのは他のスポーツにおいて当たり前のことで、同じ位置で跳び続けなければならないトランポリンのジャンプの方がまれなのです。

 トランポリンエアリアルトレーニングは、他のスポーツをする児童のためのトレーニング法なので、危険のない範囲でトラベルを行うことは必要なトレーニングなのです。だから、トラベルを重視しないとあるのです。