段階練習4 腰落ち6(立つ-脚の動作)

 「立つ」という種目を行うには、前に出した足を身体の下に戻す動作をしなければなりません。以前にも書いたようにトランポリンでは「戻す」という操作がとても重要です。「立つ」でも反力を使うのではなく、空中で前方に出した脚を身体の下にインナーマッスルにより戻します。運動としては左右軸回りに下半身を前方回転させるものとなります。つまり「腰落ち」と「立つ」はセットで、前方回転・後方回転の両方を行うことになり、身体全面と背面の筋肉を等しく使うことになります。

 多くの運動では、「戻す」操作はあまり意識的に行われませんが、「立つ」という運動を意識的に行うことにより、「戻す」という運動が意識的に行えることになります。

 この動作を身につけていくと、鉄棒の振り出しや、強く「蹴る」という動作の必要な、蹴る前には脚を後方に引いてから蹴り出すなどに応用していくことができます。