補足(腰落ち)

 「幼児の体育あそび〈3〉鉄棒・フープ・トランポリン編 保育実技シリーズ(6)」 三宅照子、桑原芳子著、フレーベル館 では、腰落ちに似た種目が紹介されています。しかし、手はつかないでおしりで落ちるとしています。この本の影響か、一部の児童体操教室などでは、腕の骨折事故防止のため腰落ちの際に手をつかないように指導しているところがあるようです。

 腰落ちの際に腕や肩を痛めることは確かにありますが、その多くは指先の向きが適切でないか、脚を上げすぎて腕から落下した場合と思われます。しかし脚を上げてしまった場合、後方に回転し、頭部から落下する危険性があります。頭部からの落下事故はトランポリンにおけるもっとも危険な事故ですのでそれを防ぐ必要があります。後方に倒れ込まないようにするためには腕で支える必要があります。だから、腰落ちでは腕の使い方と脚の出し方が非常に重要です。