段階練習11.開脚跳び②(腕の運動)

 前回、開脚跳びは後方回転運動であることを書きました。後方回転運動を打ち消す動きも必要です。そのために、腕を前方回転させ釣り合いをとります。

 腕の運動は前方回転の力を発生させ、下半身の運動は後方回転の力を発生させます。そのためこの連動がうまくいかずどちらかの力が強いと水平軸回りの回転が発生してしまいます。

 抱え跳び同様腕とともに頭を下げてしまうと、前方回転が起こり、倒れることになりますので、視線は動かさないようにするのがコツです。また、腕の回転力が小さいと後方回転になってしまいますので、腕は高いところからおろすことが重要です。

 抱え跳びと異なり、腕も脚も前後回転運動に加え前後軸回りの回転運動も行いますので、左右対称に腕・脚を広げられなければ、バランスが崩れることになります。つまり前後のバランスと左右のバランス両方を鍛えることになります。

 また おろした手は足首あたりをつかむのが原則です。つまり空中で開脚前屈を行うのが、開脚跳びです。地面の反力を使わないで前屈を行うことにより身体の柔軟性が鍛えられます。