段階練習15.4級 6-10③(腰落ち-1/2捻りよつんばい落ち②)

 今回は、①「重心の前後軸平行運動+上半身の後方回転+下半身の前方回転」についてです。人間の重心はだいたいへその下あたりにあります。この部分を前後軸に平行に持ち上げ、身体をまっすぐにするのがこの運動です。曲がった腰を伸ばしますので、上半身は後方に、下半身は前方に重心回りに回転します。ただし、この回転運動は曲がった腰を伸ばすために副次的に行われるものであって、主要動作ではありません。

 最近骨盤を立てるという事がよく言われますが、この運動腰を伸ばす運動は骨盤を動かす運動となりますので、すべての運動に役立つ動作となります。

 なお、上半身を倒して(後方回転して)も腰を伸ばすことはできますが、上半身を主要動作とすると、続いて行われる捻り運動がうまくできませんので、腰を伸ばすのは、重心を前後軸に平行に前に動かすことが重要です。この重心を前に動かすという動作は、走るなどにおいて重心を前に出す事に通じる動作ですので、腰を動かすことを意識的に行うことは非常に重要です。