段階練習17.腰落ち-腹落ち⑤(腕及び大腿の後方回転+下腿の前方回転)

 今回は、「腕及び大腿の後方回転+下腿の前方回転」です。

 回転と書いてありますが、全体としては、曲がった腕・脚を伸ばして、まっすぐになる動作です。よつんばいから腹落ちでも書きましたが、ジャンプで行う動作と同じです。よつんばいよりもかかえていることからより大きな動きとなっています。この動作を空中で経験しておくことは、ジャンプの際の運動へと発展できます。

 この種目を行う際に最も難しいのがこの部分です。身体を伸ばして落ちることに対して恐怖感が伴います。その恐怖のため、手をついてかばうことが多いです。これは転倒という経験に基づいて身についた自動化運動ですので、この部分では自動化運動に逆らった運動をする必要があります。腰落ちの際にも同様のことを書きましたが、このようにトランポリンをもちいて自動化に逆らう運動を経験させることは新たな刺激になり、新しい運動回路の育成につながります。

 なお、自動化が起こるとこの例のように、他の動作に悪影響を及ぼすことがありますので、トランポリン・エアリアルトレーニングでは自動化が起きるまで反復練習を行わさせないことになっていることを付け加えておきます。