段階練習18.閉脚跳び①

 閉脚跳びは抱え跳び・開脚とび同様、腕と下半身の連動運動です。閉脚跳びは、空中で腕と脚を前方に出して前屈の姿勢をとり、そのあと気を付けの姿勢に戻る技です。運動としては腰を中心に、左右軸回りに上半身を前方回転・下半身を後方回転し、その後で逆回転する種目となります。

 今回は前半の脚を前方に出すについて解説します。運動としては、股関節を中心に左右軸回りに後方回転させる運動です。開脚跳びにあった左右軸回りの回転はありませんので運動としては単純ですが、実際行うのは難しい技です。

 難しい理由としては、足を開かないように脚の内側の筋肉を使っておく必要があります。そして、膝が曲がらないように膝裏の筋肉(ハムストリングなど)を緊張させておく必要もあります。また、脚がさわれるぐらい持ち上げる必要もあり、そのため、重心が前方に大きく移動しますので、バランスをとることも難しく3バウンスといわれる種目の中では一番難しい種目です。

 走り幅跳びでは脚を触わることを必要としていませんが、空中では同じような姿勢をとります。このように水平移動をしながら跳躍を行う運動につながる運動ですので、この運動を空中で経験しておくことは重要です。