段階練習22.3級 4-10②(よつんばい落ち)

 よつんばい落ちの主動作は、重心を中心とした身体全体の左右軸回り1/4前方回転運動です。目線の高さからトランポリンの間近まで移動しますので、かなり恐怖感があります。なお、1/4前方回転をすると腹落ちとなりますが、腹落ちは恐怖感がありますので、膝と腕でかばって落下することから始めます。それがよつんばい落ちです。つまりよつんばい落ちでは主動作の前方回転運動に加えて、副次的な動作として、肩を支点とした腕の1/4前方回転、股関節を中心とした脚の1/4後方回転、膝間接を中心とした下腿の前方回転運動が付け加えられています。

 なお、腕の長さは脚の長さより短いので、膝を曲げる必要があります。そうすると今度は、膝から上の大腿の長さに比べて腕の長さが長くなります。

 よつんばい落ちの姿勢は原則として背中が水平にすることです、しかし腕の方が長いので肘を曲げて調節する必要があります。肘関節を曲げて着床するということは腕の筋肉による支えが必要となりますので、腕の筋肉にはかなりの負担がかかります。つまりよつんばい落ちでは腕の筋肉に対してかなりの刺激が加えられます。この動作を学んでおくことにより不意に転倒した際の腕の使い方へ発展させることができます。