第40回 バッジテストは安全を判断するものである

 今回は、バッジテストが安全に関するものであることを補足しておきます。

「単元4 安全指導」「1.スポーツ事故と法的責任」に“正しい運動処方で指導していたかどうかの判断”について以下のように書かれています。

  “「バッジテスト」の受験実績などが決め手となる。”

 つまりバッジテストは、正しい運動処方で指導していたかどうかに関係しているのです。

 バッジテストでは1度に3回級受験することができます。これは、先に進めてもいいかどうかの判断を指導者ができることを意味しています。しかし、その判断はあくまで指導者個人の判断です。その判断が適正であったかどうかは検証して見なくてはわかりません。  

 バッジテストでは、テスト会を通じて、(公財)日本体操協会は認定を行っています。その際の判定員はクラブ外の有資格者が行うことになっています。このような作業を通じて、(公財)日本体操協会が安全上問題ないかどうかを判定していると考えれば、合格している生徒が万が一事故を起こした場合、少なくとも合格済みの種目については適正な指導がなされ、それを日本体操協会が証明しているということになり、指導者個人の過失がなかったことが証明されることになります。

 つまりバッジテストは、安全を確認するというための試験制度でもあるのです。