塩野尚文先生の著作『エアリアル・トレーニング 子どものトランポリン運動』の「Ⅲ.トランポリン運動は何歳から始めるべきか」ではトランポリン運動の練習量について以下のように説明されています。
“練習量や空中動作の難度については、子どもの発育上の問題によって、決められるのではなく、「将来のスポーツ活動に必要な広範囲な動作を偏ることなく与えるべきで、その中の空中動作の分野をトランポリンによって行わせる。」といった考えから練習量や難度が決められるべきである。
すなわち、神経系の発達の最も旺盛な幼少年期に調整力トレーニングとして経験させておきたい諸動作(スキル)を分類するならば、次のようになろう。
① 平面的動き
② 立体的な器具の上での動き
③ 空間での動き
子どもに目的を持って行わせる身体活動の三分の一の時間をトランポリン運動に費やし、その時間内に進められる最大限の難度を追求していけばよいことになろう。“
以上では、トランポリンによるエアリアルトレーニングは身体活動の1/3を費やすことが推奨されています。トランポリン愛好者のためなら、特に競技者なら多くを費やすべきです。しかし、エアリアルトレーニングの練習量は1/3、つまり身体活動の2/3、言い換えれば過半はトランポリン以外の運動に費やすべきということです。これが子ども運動神経をよくするために必要なことであり、たとえば、毎日トランポリンをするようなことは推奨されていないのです。