段階練習33.フルシート

 フルシート(1回捻り腰落ち)の導入には、「1回捻り跳び+腰落ち」とする指導者と、「1/2捻り腹落ち+1/2捻り腰落ち」とする指導者がいます。両者の違いは軸の角度にあります。軸を垂直にしたのが前者で、後者は軸をやや傾けて行います。また、フルシートも2級のローラーも1回捻り腰落ちです。水平近くまで軸を傾けて行うのがローラーです。

 軸の傾きはおいておくとすると、この種目の運動は①「体軸回りの1回捻り」、②「下半身の左右軸回り後方1/4回転+腕の前後軸回り1/2回転」です。①は段階練習21の「1回捻り跳び」で経験済みで、②は段階練習4「腰落ち」で経験済みですのでそれを1回の跳躍中に連続して行えば完成です。

 2級のところでも書きましたが、①の時には骨盤をスイングすることも重要ですし、②の動作は回転の減速を伴う運動ですので、早く行うと回転が止まってしまいます。焦らず我慢することもここでは必要です。でも、それはローラーで経験済みですので、難しい種目ですが、この段階になると新たに経験することは少ない種目です。