段階練習37.反動閉脚跳び①(概要)

 トランポリン競技で反動閉脚跳びをおこなったらどうなるでしょうか?あまり演技点は出ません。なぜなら、トランポリンではのけぞるような姿勢はよくない姿勢として減点対象となるからです。

 しかし反動閉脚跳びは、のけぞる姿勢をとってから閉脚動作を行う種目です。つまりトランポリン競技には不要な運動を行う閉脚跳びなのです。しかし、弓のようにのけぞってからその反動を用いて、行う運動はボールを投げる、蹴るなど野球・バスケットボール・バレーボール、ハンドボール、サッカーなど多くの球技、ボールや相手を打つテニス・バドミントン・剣道、さらには水泳のバタフライなど非常に多くのスポーツで行われる運動です。トランポリンでは反動を用いて行う種目は反動閉脚跳びぐらいしかありませんが、行う方向と反対の方向に一旦身体を動かしてから、その反動を用いて行うという動作は、背中以外でも非常に頻繁に行われる運動です。

 特にバスケやハンドボール、バレーボールのシュートやアタック、テニスやバドミントンのスマッシュなどはジャンプして背筋の反動を用いて行うことが多いです。

 反動閉脚跳びでは反動を用いて行う動作を経験するとともに、将筋力が弱く十分な跳躍力がない幼少時にトランポリンを用いて経験しておくことは、それらの球技などにおける空中戦にそなえておくことになります。