段階練習38.1級 8-10①

 段階練習38は「抱え跳び-1回捻り跳び-反動閉脚跳び」です。バッジテストの中で最も不合格者多い部分です。バッジテストでは、「立つ-フィートバウンス」はよくありますが、立つ以外のフィートバウンスが連続するのは、5級の「1/2捻り跳び-抱え跳び」3級の「開脚とび-1回ひねり跳び」ぐらいで、段階練習38では、バッジテストの中で例外的にフィートバウンスが4つ続きます。

 今回は、前半の「抱え跳び-1回捻り跳び」について解説します。

「抱え跳び-1回捻り跳び」は、段階練習ともにフィートバウンスです。段階練習21の「開脚跳び-1回捻り跳び」の類似の種目ですから、それほど難しいものではありません。開脚跳びは体軸に対して左右の動きがありますので、左右の運動をしてから、左右非対称の捻り運動に入ります。これに対して抱え跳びは左右の運動がない状態から左右非対称の運動にはいるという違いがあります。開脚跳びは左右の動きを対称にして行わないと軸が傾きますので、左右の動きがなく体軸に対して動きのない抱え跳びよりも難しいと思われます。つまり、この部分は段階練習21よりも簡単になっています。

 逆に左右の動きがない状態から左右の動きにつなげるという運動の切り替えが必要となります。