トランポリンは真上に跳ぶ

 板飛び込みの構造(片持ち梁)の場合は、傾斜角があるので、ななめ上方に跳ぶと前回書きました。ではトランポリンはどうなのでしょうか?

 トランポリンもたわむことによって傾斜角が発生しますので、その角度に対して直角方向に力が働きます。でもトランポリンの場合真上にとびだします。

 トランポリンの場合は片持ち梁に喩えるのなら、向かい合わせに左右対称の片持ち梁があるような状態となります。傾斜角は生じますが、左右逆向きに同じ力が発生するため、水平方向に発生する力は打ち消し合って、差し引き0となり、上向きの力だけが発生するのです。そのためトランポリンは真上に跳び上がります。