トランポリンは真上に跳ぶ(2)

 

 

前回は片持ち梁を用いてトランポリンではなぜ真上に飛ぶかを説明しましたが、トランポリンは片持ち梁構造ではありません。むしろ両端支持の単純梁に近い構造です。両端支持梁は構造力学では図のように模式的に示されます。

 

 荷重点の傾斜角θは以下のように示されます。

   θ=-P×a×b×(a-b)÷L÷{3×E×I}

 {}内は梁の断面や材料により決まる定数です。前回トランポリンは真上に飛び上がると書きましたが、a=b=L/2のとき、上記の式からθ=0となります。反発力はたわみ角と直角の方向に発生しますので、真上に跳び上がることがわかります。